乾癬性関節炎の診断
乾癬性関節炎の診断
痛みを伴う病気は多く、乾癬性関節炎かどうかを診断するには、他の病気との違いをしっかり見分ける必要があります。そのため、診断は問診に加えて、血液検査や画像検査[レントゲン(X線)検査、MRI、超音波検査]などの結果を総合的に判断して行われます。
乾癬性関節炎の診療の流れ

乾癬性関節炎は、はっきりとした原因が明らかになっておらず、症状も関節の痛みや腫れだけでなく、爪の症状など、人によってさまざまです。このような背景から、一つの基準だけで診断することは難しく、明確な診断基準はありません。
なお、臨床研究のために作られた「CASPAR分類」が診断の参考として用いられます。
CASPAR分類
乾癬性関節炎を診断する際に、参考として使用されるものが「CASPAR分類」です。
関節、背骨、筋肉や腱が骨に付いている部分(付着部)に腫れや痛み(炎症)があり、下記の合計点数が3点以上の場合、乾癬性関節炎と分類されます。なお、診断については医療機関へご相談ください。
CASPAR分類基準

CASPAR: ClASsification of Psoriatic Arthritis
Taylor W, et al.: Arthritis Rheum, 54, 8: 2665-2673 (2006) より作図