治療目標を
立てることの重要性

治療目標を立てることの重要性

乾癬性関節炎の治療では、「目標達成に向けた治療(T2T:Treat to Target)」という考え方が推奨されています1)
具体的には、まず患者さんごとに「どのような状態を目指すか」という治療目標を立てます。その目標を早く達成できるように、病気の勢い(疾患活動性)を定期的に評価し、医師と相談して治療方針の見直しを行いながら、治療を進めていきます。
T2Tを進めるうえで大切なことは、患者さん自身が乾癬性関節炎についての知識を身につけ、医師と治療目標を共有し、積極的に治療に参加することです。
なお、治療目標の一つである『最小疾患活動性(MDA)』という状態を達成することで、痛みの改善や関節の破壊が抑えられると報告されています2、3)
また、治療目標としてMDAを達成するようにT2Tを行った場合、関節の症状だけでなく乾癬の皮膚の症状も改善が認められたという報告があります4)

1) Smolen JS, et al.: Ann Rheum Dis, 77, 1: 3-17 (2018)
2) Coates LC, et al.: Arthritis Care Res (Hoboken), 62, 7: 970-976 (2010)
3) Snoeck Henkemans SVJ, et al.: RMD Open, 8, 2: e002706 (2022)
4) Coates LC, et al.: Lancet, 386, 10012: 2489-2498 (2015)

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